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NZの出産事情(その三)

ここ数日、快晴の日があったかと思うと、次の日はどんより曇り空だったり。
一瞬で変わってしまう落ちつかない冬空の毎日です。

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「りゅうくん、みてみて、ふねだよー」




昨日の続きです。


バースケアに着くと、ヒラリーとペアを組んでいるミッドワイフ、イボンヌが待っていてくれました。とりあえず、子宮口がどのくらい開いているかをチェックしてもらいました。その段階でまだ2cmらしく、「この調子だと10cm開くまであと2時間ほどかかりそうね。その辺を歩いてみたりするといいかもね。とりあえず上の階で待機しているから、あと2時間したらもう一度チェックしましょう。」とのこと。陣痛はほぼ5分間隔になっています。が、確かにまだ笑っていられる余裕があります。5分間隔で一回の陣痛が1分ほど続くようになったら子宮口も開いている証拠よ。と教えてもらい、とりあえず2時間バースケアの中を歩き回ることにしました。この後、イボンヌは外で用事ができたそうで、バースケアを1時間半ほど離れました。不安が少しよぎります・・・

f0021873_13242283.jpgこの廊下を行ったり来たり。途中、下痢の腹痛も襲ってきて、何度もトイレにこもりました。しまいには陣痛なのか、下痢の波なのかわからないほど交互に痛くなります。castor oilを飲んだことをかなり後悔しました・・・(後で聞いた話は、このオイルは流産する可能性もあるものなのだそうです。そうとは知らず、昔の人の方法を安易に信じてしまった私たち・・・あさはかデシタ。)
ほぼ2時間経った夜10時前には陣痛は5分間隔どころか2・3分に一度やってきます。陣痛の長さも1分に。痛みに耐えながら、タツに支えてもらいながらよろよろと歩き続け、10時になったので分娩室に戻りました。数分後、イボンヌが帰ってきました。「お湯につかってみる?」ということで、さっそくスパの中に入ることに。その前にもう一度子宮口をみてもらうと、まだ4cm程度だそう。あんなに歩いたのにまだ・・・?とがっくりしました。

スパには手術着のようなものを着て入ってもよい、ということだったので、それを着て入りました。お湯につかれてほっとしましたが、陣痛の間はやっぱり痛みます。外にいるよりは多少気がまぎれましたが、あの痛さはやっぱりどうやっても痛い!というのが正直な感想です・・・
そしてイボンヌ、「push(いきみ)したくなったらスパから出てきてね。」と言いました。「あれ、わたしの水中出産は・・・?」と思ったのですが、きっと子宮口もあまり開いていなかったからでしょうか、イボンヌはもともと大きい赤ちゃんが出てくるときに何かハプニングがあったら水中では処置が遅れてしまう、とあまり水中出産を勧めているようではないようだったので、彼女に従って今回は断念しました。

お湯につかって15分ほどたったとき、いよいよpushしたくなりました。そう告げて、スパから出ることになりました。でも、すんなりとは出られません。陣痛で足下はふらふら、おまけに着ていた手術儀が水ですっかり重くなって出るのを妨げます。イボンヌに股下を支えられ(もうすでに頭が出ていたようです!)、タツにその服を脱がせてもらいながら、結局素っ裸でベッドの上に横たわりました。それから、15分ほど、3回ほどのpushで無事に3540gの赤ちゃんが出てきました。

f0021873_134684.jpg「結局4cmほどしか開いていなかったのに、赤ちゃんが出てくるなんて驚き!」と褒めて(?)もらい、産まれたての琉生を胸の上においてもらいました。それから、タツがイボンヌの指示に従ってへその緒をカット。凛のときは首に巻き付いていてその大役が果たせなかったので、今回はパパの大切な仕事がタツにもやってもらえて本当によかったです。

こうして、病院について約2時間半(そのうち2時間は廊下を歩き続けていました・・・)で、無事に琉生は産まれてきてくれました。ヒラリーがホリデーということで、少し不安もありましたが、イボンヌも大ベテラン、とても的確に冷静にリードしてくれて、何ごともなく安産で出産することができました。

バースケア滞在中の3日間は、イボンヌ、その他のミッドワイフさんが毎日様子を見にやってきてくれました。そして、バースケアの中にいるミッドワイフも1日に何度も来てくれて、優しくケアしてくれました。係の人が食事の他にモーニングティーとアフタヌーンティーも運んでくれて、本当に至れり尽くせりの3泊の滞在。永住権、また2年の滞在ビザ保持者は妊娠がわかってからの検診、出産まで全て無料なのです。本当に子どもを産んで育てる環境に恵まれている国だと改めて思います。

出産後、自宅に戻って4週までは、ミッドワイフさんが自宅に来てくれてママの体調と赤ちゃんの様子をしっかりチェックしてくれます。(後日、このチェックのときにヒラリーに「castor oilを飲んだの!?あれはあまりよくないのよ・・・」と言われ血の気が引きました。本当に下痢くらいですんでよかった・・・)
4週経ったあとはプランケットナース(地域の保健婦さん)に引き継がれます。わたしたちも、とうとう4週が経ち、ミッドワイフのお世話になるのも月曜日のチェックで最後になってしまいました。これまで頼りにしていたミッドワイフのお世話になるのもおしまいか、、、と思うと少し心細い気もします。
妊娠中から出産、産後まで長い間お世話になったヒラリーとイボンヌ、本当にありがとうございました。

そして、身内が近くにいないわたしたちにとって、お友達の助けなしではここまで来れませんでした。出産の日の夜、凛を預かってくれていたN子さん、数週間の間凛をいつも外に連れ出してくれたN美さん、M子さん、病院に会いにきてくれたり、おいしい食事を届けてくれたたくさんの方々、本当に本当にどうもありがとう!
異国での育児はこうしてたくさんの人々に支えられているんだなぁ、と改めてひしひしと感じます。本当に本当にどうもありがとう。どうぞ、これからも家族4人ともどもよろしくお願いいたします。

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凛が大好きなダディーとシャノンと一緒に。お世話になりました!

ご清“読”、ありがとうございました。
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by DaiyaAO | 2008-07-02 14:14 | 出産のとき
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